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■新池の水出し

 私はデザイン以外に農業も家族で営んでいます。周囲からは「農業デザインナー」と面白おかしく呼ばれたりします。若い頃は余り好きではなかったと言うより、大嫌いな農業でしたが、ある程度年齢を重ねて行く内に、また、家族の環境が変わりますと、農業も考え方次第で、健康維持に役立ったり、食物の安全性が気になったり、環境問題などに直結している事が良く分かります。家人とぼちぼちやりだすと面白くなって来ました。最近は有機農法に目覚め、「ファーマーズ・ライフ」と言う自然に優しい農業資材サイトまで立ち上げる始末です。
 村(農家、集落)はよく「運命共同体」とも言われますが、農業を始めますと様々な仕組みや制度、設備や技、天候や地形など、先人たちの知恵が詰まっているのが良く分かって来ました。奈良県は盆地のため、昔から溜め池が多く、私が作っている地域も夏場の渇水時期には池の水のお世話になっています。
 通称=新池と呼ばれる地域の溜め池が10年前に県の治水事業で護岸と水門が改修されました。毎年夏の草刈り作業だけの管理だったが今年、私が「水親」に当たっている機会に、一度水利権を持っている農家に声を掛けて水門を開き、湖底の泥の様子を見る作業を試みた。改修工事から10年、当時の老人は居なくなり、若い人は誰も湖底の様子を知らなかった。そこで思い切って「大樋」を開く行事を開催した。2週間かけて3つある水門を上から順に「高樋」「底樋」そして「大樋」(泥樋とも言う)を順番に開いた。最後の大樋を開く時に皆に集まってもらい、湖底と池の生物確認をしてもらった。
 さて、湖底には何が居るのか? 皆もが興味しんしんに水の流れを見ていたが、大型の食用カエルを目にしただけで、大魚はおろか、小魚も居なかった。写真の様に湖底は綺麗で、考えればこの10年、湖底に放置物や外来魚にも侵されず、無事に役目を果していてくれたと思えば、池に感謝しなければならない。
一応この池は農業用でもあり、治水用でもあるため、常に水を張って居なければならない。1月には水門を締めて、今年の「水親」を、次の方にバトンタッチするつもりである。 次はなん年後かな??

<高樋を抜いた状態>
111127_101418_web.jpg

<高樋と底樋の位置関係、たったこれだけで、ほぼ10倍の水量差がある>
IMG_1323_web.jpg

<底樋を抜いた状態から大樋を抜いている状態>
IMG_1311_web.jpg

<そろそろ最後になって来ました>
IMG_1317_web.jpg

<湖底が現われた。満水時は後ろの帽子を着た人の頭の上のラインまで水量がある>
IMG_1331_web.jpg
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